面談演習のポイント
- minnanoassessmento
- 2022年10月4日
- 読了時間: 2分
人材アセスメントで実施する演習は、グループディスカッションインバスケット演習、方針立案演習などがありますが、アセッサーとして個人的に最も楽しい演習は、受講者の方を上司、私たちアセッサーが部下となってロールプレイを行う「面談演習」です。
何が楽しいかというと、他の演習は受動的、つまり受講者の方のアウトプットを見る・観るだけですが、面談演習は能動的、こちらから働きかけを行うことができるからです。
他の演習で見えた受講者の方の個性を確認するために仮説的に働きかけを行う、例えば「感情的な反発」「情報不足の中で決断を迫る」など…。
ここで期待通りの反応が返ってきたりすると、何物にも代えがたい喜びというか楽しさというかになります。
このように私たちアセッサーはあくまでキャラクターを意識的に作り、ロープレの演技として仮説を確認するためにさまざまな働きかけを行います。
なので受講者の方、このさまざまな働きかけに振り回されてはいけません!
普段のようにやってください…。
普段、部下や後輩に気楽にコミュニケーションしている方は気楽に。一線を引いている方は距離をとって。パワハラ気味の方は強面で。揉み手と肩たたきが得意な方はさらに掌の摩擦と肩ポンを…。
いわゆる面談演習の「形」の部分は「個性」であって、そのものに良し悪しはありません。
一方、面談演習の「中身」の部分は「部下育成の本質」であって、そのものをまともなコンサルティングファーム、アセッサーは問うてきます。
私たちアセッサーが違和感を覚えてしまう受講者の方は次のような特徴があります。
面談演習の「形」で最善を目指し、「中身」が最悪になっていることを認識していない。「形」で存在しない正解を探したり、自分でない何者かを演じたりしつつ、「中身」で間違っているアドバイスを行ってしまう。
例えると、強面でしゃがれた声が個性の受講者の方が、ハイトーンの猫撫で声でロールプレイを続けるものの、アドバイスは結局、「会社の方針を無条件で受け入れなさい」といったあたりでしょうか…。
言うは易く行うは難しですが、表面的な部分、目につきやすいところを変えることに熱心になっても意味がありません。中身・本質の部分を「互恵的」「育成的」にすることを意識してください。
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