コンピテンシーかディメンションか?②
- minnanoassessmento
- 2022年11月7日
- 読了時間: 2分
前回の続きです。
コンピテンシーリストやディメンション一覧など、各業者によって使う言葉は異なりますが、その違いに目を向けるのではなく、内容に注意する必要がありますと前回はお伝えしました。
◆コンピテンシ―やディメンションの言葉としての耳障りに違和感はないか?
この辺りで躓いている業者はいないと、これも前回の記事でお伝えしましたので、今回はさらに踏み込んでいきたいと思います。
◆コンピテンシーリストやディメンション一覧が「MECE(モレなくダブりなく)」になっているか?
これは前回、お伝えしましたが、受講者の方や人事ご担当者がご覧になったとき意外と分かり辛くてとのご意見をいただきますが、見分け方の一つとして「上位項目(概念)と下位項目(概念)が同レベルで設定されていないか?」があります。
例えば上位項目として「思考・対人・姿勢」の3領域が設定されていて、その「思考」の下位項目に「理解力」が設定されている、これは何の問題もありません。
一方、「対人」の下位項目に「人間力」「リーダーシップ」「交渉力」「プレゼンテーション力」が設定されていたとすると「はて?」となりますよね。
「リーダーシップ」はともかく「人間力」は「対人」に該当するのかは横にして、「人間力」や「リーダーシップ」は明らかに「交渉力」や「プレゼンテーション力」よりも高次にあると思う方がほとんどでは?
別の捉え方ですが、「人間力」や「リーダーシップ」は人材アセスメントの各コンピテンシーの合計点で構成される合格不合格、つまりそのポジションに相応しいか相応しくないかの総合評価に近いものだと思います。
このように「コンピテンシーの上下が重なっている」という現象はかなり見かけますので注意が必要です。
他にも「コンピテンシーが左右で重なっている」という現象も頻繁にみかけます。
・「受容力」があって「ダイバーシティ」がある
・「感受性」があって「配慮力」がある
・「決断力」があって「決定力」がある
この不思議な現象、コンピテンシーの定義を確認すると重なっていないかもと感じるときもありますが、であれば誤解を招かないよう別のコンピテンシ―名にすればいいのにねと残念な気持ちになります…。
・「受容力」でなくて「傾聴力」に
・「配慮力」でなくて「ビジネスマナー」に
・「決断力」ではなくて「行動力」に
コンピテンシー名と定義の乖離がある場合、このような現象が発生するようです。
他にも、コンピテンシーリストやディメンション一覧の内容を注意する際の観点が存在しますが、引き続いて次回、お伝えしていきたいと考えております。
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