コンピテンシーかディメンションか?①
- minnanoassessmento
- 2022年10月23日
- 読了時間: 3分
私たち人材アセスメント業界、昇進昇格アセスメント業界、ヒューマンアセスメント業界では、同じものを違った言葉で説明する傾向があります。
特に質問が多いものは「コンピテンシー」「ディメンション」「マネジメントスキル」の違い、使い分けについてです。
語る関係者は熱く語るけれど、日常生活を送るうえで特に支障はないので、あっさりと「同じ意味です」としておいても問題ありません。
けれど、リストの中にある「〇〇〇」というコンピテンシー、「▲▲▲」というディメンション、「●●●」というマネジメントスキルの項目については十分、注意をする必要があります。
この注意ですが、「誰が」「どのような場面で」を前提としないと意味不明な記事になってしまいますが、ここでは「あなたが」「人材アセスメント業界各社」の確かさを評価するときにとします。
「あなた」は、次回、公式的(自分の会社で昇進をかけて)な人材アセスメントを受講する機会があり、予備校としての人材アセスメント業者を探している…。
「あなた」は、企業の人事部門に所属、人材アセスメントや昇進昇格アセスメントのリプレイスを考えており、人材アセスメント業者を広く探している…。
人材アセスメント業者を評価する項目は数多いものの、一丁目一番地は「評価の信頼性」だと考えます。そして二番地以降、費用・実施体制・企業規模・実績などが登場してくるのかなと。
ただ、評価の信頼性って事前に見えないことがほとんどです。業界固有の逃げ口上ですが「試してみないとわかんないですよね」、そしてテストプレイの結果を企業・人事ご担当者と共有化、「えっ!我が社のエースがこんな低い評価ですか??」、「人材アセスメントの評価と日常業務の評価はリンクしませんし、このギャップの存在にこそ価値があってムニャムニャ…」
評価の信頼性って事前どころか事後だって極めて怪しいシロモノです。
そこで、人材アセスメント業者の信頼性を事前に評価するツールをいくつか評価します。
それが今回の記事である「コンピテンシーなどのリスト」の信頼性です。
◆コンピテンシーリストやディメンション一覧が「MECE(モレなくダブりなく)」になっているか?
これが基本中の基本、ただ、受講者の方や人事ご担当者がご覧になったとき意外と分かり辛くてとのご意見をお聞きします。
そこでその手前にある識別眼をご紹介します。
◆コンピテンシ―やディメンションの言葉としての耳障りに違和感はないか?
・状況迅速理解力
・論理性
・探求心
・視点の広さと視野の高さ
・部下管理
・判断の確かさ
これは思考に関するコンピテンシーについてですが違和感どころかってレベルですね。
・状況理解力
・論理力
・探求力
・俯瞰力(*視点の高さと視野の広さ)
・部下管理力
・判断力
ま、これで耳障りだけはまともになったという感じでしょうか。逆に無理に耳障りを揃えること(今回は〇〇力に統一)によって、かえって不思議なところにスポットライトがあたるので、人材アセスメント業者の皆さまが自社のリストを検証するときに便利かと思います。
このようにコンピテンーなどの形式を揃えたリストを提供できない人材アセスメント業者は、おそらく存在しないと思いますが、受講者の方や人事ご担当者がその業者の信頼性を評価するとき、見逃してはならないポイントとなるでしょう。
そして次回に続きます。
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